サイゴンタイムズ(日刊)第2154200441日(木)

ビジネス

身障者の積極雇用を進めるビンナム・コーポレーション

(ヴァン・バオ記者~ホーチミン)

ビンナム・コーポレーションは日本市場向けのグラフィックサービスで成功した数少ないベトナムIT企業の一つだ。ホーチミン市12区クァンチュン・ソフトウェア・シティにある本社では、身障者雇用を積極的に行っている。

ヴァン・トゥイ・キム・トゥック社長は「身障者のスタッフが全体の50%になるまで、私は結婚しないでしょう。」と語る。

製図やグラフィックデザインの知識をもつ身障者が、ビンナムで活躍している。小柄で美しい社長は続ける「我々はただ身障者を支援したいだけです。」ビンナムには現在3名の身障者を含め、50名の社員が働いている。身障者を支援するため、ビンナムは市の身障者支援センターに連絡を取り、製図やグラフィックデザインが得意な数名を募集した。センターでは、適当な人材を会社に紹介することを約束した。

「彼らが活躍できるようにビンナムでは採用した身障者にさらに研修を受けさせます。」と心優しき社長は語る。補足するとビンナムの3名の身障者の社員は、一定期間、社内研修を受け、さらにスキルアップした。

ビンナムは2000年に設立、2年後には日本の顧客の信頼を獲得し、現在「プロセス・リンク」「凸版印刷」「廣済堂印刷センター」など日本の大手印刷会社がグラフィック分野でアウトソーシングするビジネス・パートナーに成長した。

当初ビンナムでは、日本企業の厳しい要求に合わせるために健常者のみを雇っていた。「我々は多くの身障者が技術を持ち、意欲があればグラフィック・ワークが可能なことに気付いたのです。」とキム・トゥック社長は語る。

キム・トゥック社長自身、日本の顧客とビジネスをする中で多くの事を学んだ。「日本企業とビジネスをするには忍耐が必要です。」

顧客の信頼を維持し、知己を通じての新顧客開拓も重要な要素だ。設立第一日目に、ビンナムは可能性のある日本の企業に多くの案内状とEメールのメッセージを送った。しかし、良い返事はひとつも無かった。最終的にビンナムは日本の友人を通じて、最初の顧客を獲得した。

日本のパートナーはビンナムに対して、高品質、納期の遵守はもちろん、それ以外にも様々な要求をしてくる。ホアセン専科大学IT学科卒業後日本の会社で働き、経験を積んだキム・トゥック社長は幾多の苦難を乗り越え会社を率いてきた。「我々は一日 中、食事の時間も睡眠時間も、納期に仕事を完了させるために働かなければなりませんでした。」

「日本のビジネス・パートナーは我が社の身障者雇用計画を高く評価しています。」

最初の成功を受けて、ビンナムは日本市場にさらに浸透していく方針だ。「我々は今年日本出張を計画しています。日本企業を訪問した際には、ぜひ我々の身障者雇用計画を紹介したいです。」

ビンナムは本年度、スタッフ数100名、売上げは前年の3倍の30万米ドルとなる見通しである。